戦闘民族の獄

きゅーぽけ所属 モンローです

エロ本 後編 下の巻

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お待ちかねの最終回だ。おさらいは済んだかな?

行くぜ!

 

 

DVDが付いている他のエロ本を買いたい!! 

 

そのためにまずは入念に計画を練る必要がある。

 

当たり前ではあるが、エロ本購入を誰にも見られてはならないというのが第一条件であった。

それならばインターネットが適当だ。しかし、我が家のパソコンは共同で使用されている。通販サイトの利用はあまりにも危険である。

 

インターネットカフェから注文することも考えたが、親に本を受け取られたら詰みだ。配達日を指定しても、アクシデントで配送が早まったり遅れたりする。よってインターネットの使用はボツ。

 

どうやら自らの手で決着をつけねばならないようだ。

 

 

次に目をつけたのは本屋だ。大手の本屋ではなく、閑古鳥が鳴いている本屋。ここなら易々と要件を満たすことができる。さっそく黒王(盗まれた今は亡き自転車)を転がし、閑古鳥書店へ。が、ここにはお目当の本が無かった。あまりにも品揃えが悪く、遠征で得たものは無かった。だから客が少ないのだ。失敗!

 

 

そこで私は初心に立ち返ることにした。そう、コンビニエンスストアだ。

 

1.家の近くのコンビニは利用しない

 

2.御三家(セブン、ローソン、ファミマ)は利用しない(人が多いため)

 

3.人のあまり来ないコンビニを利用する

 

4.事を起こすのは学校の帰りか休日(持ち物検査対策)

 

5.何度か通い、店員の注意力とシフトを確かめる

 

6.話の分かりそうな店員から買う(エロ本前編参照)

 

7.1人で行動する

 

 

これらのルールを自らに課し、コンビニの探索を始めた。

 

来る日も来る日も今まで通ったことのない道を走り、ついに条件に適合するコンビニを発見した。

 

 

・無名のコンビニ(恐らく地元にしかない)

 

・客の入りが少ない

 

・店員がババア

 

・何故か異様にエロ本が多く売られている

 

・エロ本が入り口すぐに大量に置かれている

 

まさに、エロ本を買って下さい!と言わんばかりの名店。やれやれ、私は歓喜した。

 

早速入店し、ジャンプを立ち読みするフリをしながらエロ本を品定めした。エロ本の棚が6割を占めていた。本来ならエロ本が売られているスペースに全年齢対象の雑誌が置かれている。つまりは普通のコンビニと逆配置である。狂っている。

 

5分ほどジャンプを立ち読み(品定め)していると、レジの奥の部屋から主の風格を放つおばさんが現れた。主が肩を怒らせてノシノシとこちらへ近づいてくる。立ち読み禁止の張り紙があることはこちらも重々承知している。ここで争うわけにはいかない。品定めを諦め、やけに高いサイダーを購入してその日は店を後にした。だから客が少ないのだ。

 

あの主は危険だ。 

早急に主の対策を考えねばえらいことになる。

 

主のシフトを確認するために連日通うことに決めた。次の日も主がいた。新キャラのおっさん店員もいた。最高難易度だなと肌で感じたので、やけに高い駄菓子を購入して退店した。だから客が少ないのだ。

 

 

どんな物にも弱点は存在する。コンビニも例外ではない。しつこく通い詰め、私は遂に弱点を見つけた。

 

 

オール・ババア・タイム

 

 

 

まるでスタンド名のようなその時間。とある曜日の夕方、確かにそれは存在した。

 

店員はババアのみ。レジの奥の部屋から出てくるのもババア。何なら客が店中にいてもババアはレジの奥にいる。休憩がてらに監視カメラで万引きのチェックをしているのだろうが、ババアは私の目線までは監視できない。穴が開くほどエロ本を見つめ、自分が買うべき物を定めた。

 

290円の4時間DVD付きの『メガベッピン』である。

 

値段・DVDの長さ・本のページ数・表紙の女優全てにおいてパーフェクト!

私は一目惚れをしてしまった。

 

店内をキョロキョロと見渡し、他に人がいないことを確認した。次いで、店外も確認。どうやら誰もいないようだ。

 

GO!!!!!!!!!!!!!!!!

 

音速で『メガベッピン』を手に取り、光速でレジに向かった。レジ奥の部屋からババアがヌッと出てきた。表紙を表にしたままだと、流石にババアでもエロ本だと気付いて売ってくれない可能性がある。つまり正解は裏だ。出会い系の電話番号が大量に書かれているいかがわしいものだったが、なあにババアには分かるめぇ。

釣りの出ないようにあらかじめポケットに入れていた290円を支払い、

 

購入成功!!!!!!!!!!!!!!

 

やはりこの計画は完璧だった。ババアは丁寧に袋にエロ本を入れてくれたが、袋は半透明だったので普通に見られたらバレてしまう。そういうところだぞ。だから店が潰れるのだ。

 

私は素早く本をカバンにしまい込んで帰宅した。いつもだったら弁当箱を流しに置いてから2階に上がるのだが、それをすると本の存在が露見してしまうので即2階に上がった。親には怪しまれたが、何とか誤魔化した。

 

時は過ぎ、親が居ない時間が訪れた。慣れた手つきでDVDを手に取り再生した。

 

 

 

 

素晴らしい

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしい!!!

 

モザイクが理想的な大きさであり、エロさも申し分ない!

今まで生きていた世界が虚構だったのだと気付かされた瞬間であった。ついに桃源郷にたどり着いた。生きていて良かったなあ。

 

それからというもの、毎月のようにオール・ババア・タイムを狙って『メガベッピン』を購入した。幸い誰にもバレることなく遂行することが出来た。時々違う雑誌に浮気をして、改めて『メガベッピン』の良さを痛感したりもした。

残念なことに現在は廃刊となってしまったのだが、この雑誌は私に多くをもたらしてくれた聖書である。長い間!!くそお世話になりました!!!!!!!!!!!!!

 

いつものように『ベガベッピン』を熟読していると、何かの雑誌の特別号でオナホールが付録で付くらしいことが分かった。

 

自分の中で決定的な何かがはじけた。

新たな世界が幕を開けた...

 

第1部完