戦闘民族の獄

きゅーぽけ所属 モンローです

デートをした話

今年の汚れ今年のうちに というわけで、年末記念の懺悔のようなブログ。断じて惚気ブログなどではないのでどうか最後まで読んで欲しい。 

最悪な人間のデートの話を書いただけだが、今回は年末スペシャルブログなのでいつもより長い。

 

 

 

高校生の時、私には同じ部活の彼女がいた(有村架純似なので、以下カスミと表記)

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 大学に進学するにあたり、向こうは岡山で此方は福岡ということで関係は自然消滅した。

 

去年、つまり大学2年生の夏に私は地元の自動車学校で失恋をし、その時にふとカスミの存在を思い出した。その頃から再び連絡を取るようになった。

 

連絡を取っている期間、私は幾度となく失恋を経験した。遠距離恋愛は不可能と思っていたが、精神の拠り所を求めて以前よりも強くカスミにアプローチをかけた。

 

中々2人の予定が合わず、会うことは無かったのだが、今夏ついにデートの約束にこぎつけた。

 

 

 

私たち2人は博物館や美術館が好きで、偶然にも福岡市博物館で「黄金のファラオと大ピラミッド展」が催されるということで、向こうが福岡まで遊びに来ることとなった。(文化的な女っていいよね)

 

バイトが忙しい中来るみたいで、日帰りするみたいだった。正直言って泊まりに来ないのは本当にふざけてると思ったが、そんな事言えるはずもなく素直に了承した。一応部屋は片付けておいた。

 

デート当日、私は夜中の4時くらいまでAbemaTVで麻雀番組を観ており、率直に言ってデートがどうでも良くなっていた。その時間を睡眠に充てたいし、向こうもわざわざ2万円を支払って、早起きして新幹線に乗って日帰り旅行したくないだろうし、お互い得をするからだ。

ただ、もう夜中の4時。私は溢れんばかりのAbema愛を抑え、渋々床に就いた。

 

熱い夏の日だった。私は9時に目覚めた。集合は10時。何とか間に合いそうだったが、ダラダラしていたら遅刻が確定してしまった。その旨をカスミに伝え、新調したリュックを背負い家を出た。

 

前のリュックの感覚でリュックの横ポケットにスマホを入れようとしたが、新リュックの横ポケットがそこには無く、スマホが地面に叩きつけられた。画面がバキバキに割れて相当落ち込んだ。

 

集合場所の駅に30分遅れて到着した。しかし、カスミは居なかった。心配して連絡を取ると、もう博物館に居るそうだ。どうやら向こうは集合場所が現地だと勘違いしていたみたいで、私は憤慨しながら、走ると汗をかくので悠々と歩きながら博物館に向かった。

 

結局1時間くらい遅れてしまった。階段を上り、展覧会の入り口まで向かうとカスミがいた。およそ3年ぶりの再会だった。想像より可愛くなっていて照れた。

 

挨拶を2、3言交わし、私たちは展覧会のチケットを購入。先に着いたのなら私の分も買っておいて欲しかったが、口には出さなかった。

 

素晴らしい展示物の数々で、私たちは息を飲んだ。説明書きを丁寧に読み込み、ゆっくりと先へ進んだ。カスミは読むのが遅かったため私は1人で先へと進んだ。途中に椅子があったので私は寝ながらカスミを待った。

 

思ったより早くカスミがやって来た。どうやら説明書きを読むのに疲れた様子。最初は2人で足並みを揃えて展示物を眺めていたが、次第にカスミが面倒になったらしく、説明書きをすっ飛ばしてサクサク前へ進みだした。 

 

しかしながら、文化人代表の私にとって、説明書きは無くてはならない大切なものである。そのため、一字一句逃さず目を皿のようにした。ここで問題が起きた。徹夜+コンタクトレンズが祟り、私の皿が乾いてしまったのだ。このために読む速度が格段に落ち、遂にカスミが見えない所まで消えてしまった。

 

ここで女を追いかけるようでは文化人の名が廃るため、私は頑張って全ての展示物を舐めるように眺めた。

 

出口の手前にファラオの黄金のマスクがあり、それを見ていたババアが「そっくり...」と言ってて笑った。「いや、ファラオに会ったことないやろ!」と。もしかしたら4000歳くらいのエジプシャン婆だったのかもしれない。

 

そんなこともあり上機嫌で展覧会を出ると、カスミが立っていた。どうやら1時間前に出ていたみたいで、それを聞いて少し申し訳なくなった。 2時間に亘るエジプト展ここに終了。

 

 

一蘭(ラーメン店)に行ってみたいとのことだったので、キャナルシティ(ショッピングモール)まで行くことにした。しかし、ここで何度も道に迷い、かなりの時間をかけて何とか到着した。ラーメンは勿論完飲。本来は水族館に行く予定だったのだが、何故か時間が予想以上に押してしまい、キャナルシティ内での行動を余儀なくされた。

 

その時が既に15時だったため、「夕食までの時間潰しに映画でも観ない?」と提案。取り敢えず上映している映画一覧を見てから決めることにした。

 

丁度その時「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が上映中で、私はそれを猛烈に観たくなった。カスミは恋愛物を観る気分ではないと言い、ショッピングを希望した。

 

私もショッピングについて行こうとすると、「私1人で買い物したいから映画観てきていいよ」とカスミが言ってくれたため、「打ち上げ花火、1人で観るか?いやマジで1人で観るか?」と少しの間悩んだが結局1人で観ることにした。相手の好意は無下にできないため。

 

売店で大量のポップコーンとグミを買って「何で俺1人で映画観てるんだろうな」なんて思いながら映画を観た。結論から言ってクソ面白くなかったので、私はキレながら映画館を後にした。

 

出口のベンチでカスミが待っていた。髪型が微妙に変わっていたので褒めてみたが、「最早そんな事をしてもポイントは稼げないな」と思った。

 

少し早いが、夕食に行くことにした。店に行く途中に中洲の風俗街を軽く通ってしまい、雰囲気が少し悪くなった。

 

ちなみにまた道に迷った。いい運動になったと思う。

 

店に着いて、あれこれを注文していると店員に「お幸せに」と言われた。「多分幸せになれないな」などと思いながら、ムシャムシャと料理を食べた。大量のポップコーンとグミを食べた後だったので全然食べられなかった。カスミの方が多く食べてて情けなかった。

 

3時間くらい色々と話をした後、カスミとお別れの時間になった。明日の朝早くからバイトがあるみたいで、再度「何しに来たんだこいつ」と思ったが、気持ちを抑えて見送った。

 

その後「今日は楽しかったよ!」と社交辞令の様なLINEが来た。デートが酷い内容だったのでブロックされてないだけマシかと思っていると、卒業旅行の提案をしてきたではないか。今日の私のゴミさを見て旅行の提案してくるなんて頭おかしいなと思ったが、とても嬉しかった。

 

そんなこんなで私たちは最近までズルズルと連絡を取り合っていた。ある日カスミから腕時計の写真が送られてきた。その時計は私がデートの際に身につけていたメーカーのものだった。

決して安くはないため、どうやって買ったのか訊くと、ペアウォッチ割引というものがあり、バイト先の先輩とペアウォッチを買ったとのこと。

呑気な私は女の先輩とペアウォッチを買ったものだと思っていたが、後から冷静になって考えるとレズウォッチ割引ではないので、それは男の先輩に決まっていた。

 

その日を境に段々と連絡が来るのが遅くなり、遂には既読さえも付かなくなった。何の気なしにカスミのLINEのホーム画像を見てみると、俺の知っている時計をつけた2人が手でハートを作っている写真だった。俺の時計をセックスの出汁に使わないで欲しかった。

 

先輩との飲み会中にそれに気づいたので20分程元気が無くなったが、数々の失恋を乗り越える度に強くなったサイヤ人の様な精神の私にはもう効かなかった。

 

この一件を受けて色々と考えてみたが、恐らく私は一生結婚出来ない。これを読んだ皆も今一度将来について考えて欲しい。私の様にならないためにも。

 

終わり。良い女いたら紹介して下さい。

良いお年を